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2012年1月5日木曜日

日本の米の生産量と1人当たり消費量の年間推移

明けましておめでとうございます。

長らくブログを休んでいました。
Facebookがかなり便利になったのとちょっと忙しくなったので・・・という言い訳をしておきます(笑)

今日からリスタートします!!
いろいろ考えて、これからしばらく「コメ」をテーマに情報発信していこうかなと思います。
まぁ、就農に向けて勉強していることを書くだけですが。

今日は日本の「コメ」についてその概要を書きます!!

まず、下のグラフを見て下さい。



これは、日本の『米の生産量』と『1人当たり消費量』の年間推移(1960年~2009年)をグラフにしたものです。
左の縦軸の値が米の生産量(万トン)、右の縦軸の値が米の1人当たり消費量(kg)に対応しています。

まず、米の生産量について

1967年の1445万トンをピークにだんだんと減少し、2009年には847万トンとなっています。
この現象は、日本の米政策と深く結びついています。
戦後、食糧難となった日本は米の増産を掲げ、政府がすべての米を買い上げる食糧管理制度のもとで1960年代には需要を上回る米生産を実現しました。
しかし、政府の財政負担の増加や食生活の変化による米消費の減少から1971年度から生産調整(減反)が始められることとなったのです。

他にも要因は在りますが、主な要因は、生産過剰ということです。

よくグラフを見ると、1993年にガクッと米の生産量が下がっている事が分かります。
これは、冷夏と長雨の影響で凶作となり、平年に比べて(作況指数)74%しか収穫できず、深刻な米不足となった年なのです。
この時、政府は260万トンの緊急輸入(中国から110万トン、タイから75万トン、アメリカから50万トン、オーストラリアから25万トン)を実施しました。

当時私は3歳だったわけですが(笑)、国内では外国産米と国産米の抱き合わせ販売が行われ、そのなかでタイ米だけが売り場に残されたり、捨てられたりしたみたいです。
(タイ料理好きの私にはもったいないと思う話ですが)

(特に東京)の消費者はスーパーや米屋に殺到したみたいですね。
直接販売している米農家も届けている消費者が親戚や友達にも届けたいということでかなりてんやわんやになったとか。

こういう話、3.11東日本大震災の時と似ているなぁと思いました。
震災直後、東京にいたわけですが、交通インフラの麻痺から食料が届かず、スーパーもコンビニも食料品が全くありませんでした。
米屋にも行列のできるくらい人が並んだという話も聞きました。
東京が何か異様な雰囲気で飲み込まれているような感じは今でも覚えていますし、少しゾッとします。

話がそれましたが、次に1人当たり消費量について

これも、1962年の118.3kg/年からだんだんと減少し、2009年には58.5kg/年となっています。
これを、1日の消費量にすると1962年が324.0gだったのに対し、2009年は160.3gとなっています。
茶碗一杯が約150gなので、現在は1日に茶碗一杯ちょっと食べている計算になります。
(※赤ちゃんから高齢者まで含めた日本の人口で割っているということを頭に置いておいてください)

いくつか要因が在りますが、

1、代替食料(パン、麺など)の増加

朝はパン、昼はラーメンかパスタ、夜はご飯といったところでしょうか。
一時期はパンを食べると頭が良くなるなどとも言われたそうです。

2、食の高度化(肉類などの消費増加)

米ばっかりじゃなくて肉も食べたいということですね。
マクドナルドの進出で幼少期からハンバーガーの味を下で覚えていることも挙げられます。

3、利便性

パンはパン屋で買ったり、乾麺などはすぐにゆでて出来上がりなど、出来上がるのに40~50分くらいかかる米は現代人の生活に合わなくなってきました。
特に一人暮らしだと、ついついカップラーメンなどに手が出やすいですよね。



このように、米の生産と消費の関係は緩やかながらも大きく変わってきています。


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